ルーマニアの治安ブカレスト他3都市

 ルーマニアは東欧に位置する国で、美しい風景や豊かな歴史を持つことで知られていますが、旅行者にとって治安が気になることもあります。特に、首都ブカレストをはじめ、クルジュ＝ナポカ、ヤシ、ブラショフなどの主要都市を訪れる際、治安についてしっかり把握しておくことが重要です。

この記事では、ルーマニアの4つの都市（ブカレスト、クルジュ＝ナポカ、ヤシ、ブラショフ）の治安について、私自身の観察に基づいてその実態をお伝えします。

1. ブカレストの治安

ブカレストはルーマニアの首都であり、政治・経済・文化の中心地です。観光地も豊富で、世界遺産の教会や広場、美術館などがあります。しかし、首都ならではの混雑や犯罪も見受けられます。

• 観光地周辺は比較的安全
  中心部や観光地（ヴィクトリア通りや旧市街）では、多くの旅行者が集まり、治安も比較的良好です。観光地の警察の巡回や、観光地を目的に訪れる旅行者をターゲットにした犯罪が少ないため、安心して観光を楽しめます。

• スリや詐欺に注意
  ただし、混雑したエリアや公共交通機関（特に地下鉄やバス）ではスリや詐欺のリスクがあります。財布やスマートフォンなどの貴重品は目を離さないようにしましょう。また、空港や駅では観光客を狙った詐欺や過剰なタクシー料金が報告されています。

• 夜間の治安
  夜間は一部の地区（特に治安があまり良くない地域）では注意が必要です。深夜に一人歩きするのは避け、できるだけタクシーや公共交通機関を利用した方が安心です。

2. クルジュ＝ナポカの治安

クルジュ＝ナポカはルーマニアで2番目に大きな都市で、トランシルバニア地方の中心的な役割を果たしています。大学が多く、若者の街としても知られています。

• 治安は良好
  クルジュ＝ナポカは比較的治安が良い都市とされています。観光地や大学周辺は賑やかで、安心して歩くことができます。夜も比較的安全ですが、繁華街では飲みすぎや酔っ払っている人々のトラブルに注意が必要です。

• 注意すべき点
  観光地においてはスリが稀に発生しますが、全体的には犯罪率は低く、治安は良好な方だと言えるでしょう。

3. ヤシの治安

ヤシはルーマニアの東部に位置する都市で、長い歴史と文化を持つ街です。特に、ビザの取得を目的とする旅行者にも利用される場所です。

• 治安は概ね良好
  ヤシは小規模な都市であり、治安は比較的良好です。夜間も、特に観光地やメインの通りでは安全に歩くことができます。ただし、観光地では注意が必要です。

• 夜間の注意
  一部の住宅街や繁華街では、夜になると治安が悪化する可能性がありますが、全体的には問題なく過ごせる都市です。ヤシ市内で深夜に一人歩きは避けることが望ましいです。

4. ブラショフの治安

ブラショフはトランシルバニア地方の観光地として人気のある都市です。周辺の自然景観と歴史的な建造物が観光客を引き寄せます。

• 治安は良好
  ブラショフは観光地であるため、観光客向けの施設や警察の巡回が多いです。市内は比較的安全で、観光客にも親しみやすい雰囲気が漂っています。

• 注意点
  繁華街や観光地ではスリや詐欺が報告されていますが、全体的には治安は非常に良好です。夜間は観光地近くでも、あまり人通りの少ない場所は避けることが推奨されます。

5. まとめ

ルーマニアの主要都市（ブカレスト、クルジュ＝ナポカ、ヤシ、ブラショフ）の治安は、全体的に良好です。ただし、観光地ではスリや詐欺などの軽犯罪が発生することがあり、特に混雑している場所や公共交通機関では注意が必要です。夜間に一人歩きする際は、できるだけ明るく人通りの多い通りを選び、地元の治安情報をチェックしてから行動することをお勧めします。

観光中は貴重品の管理に気をつけ、トラブルを避けるために事前に地域の治安状況を調べておくことが大切です。全体的には、安全に旅行を楽しむことができる場所が多いです。