ジャカルタの治安

 


ジャカルタと聞くと、「東南アジアの大都市」「発展が進むインドネシアの首都」といったイメージを持つ人が多いでしょう。しかし、実際に訪れてみると、治安に関して意外な点がいくつもあることに気づきます。ここでは、ジャカルタの治安について、現地で実際に感じた意外なポイントを紹介します。


1. 見た目以上に安全なエリアも多い

ジャカルタの治安に関しては、スリや置き引きなどの軽犯罪が多いという話を聞くことがあります。しかし、実際に訪れてみると、エリアによっては驚くほど安全に感じることがあります。

例えば、ジャカルタの中心部にあるスディルマン(Sudirman) や**タムリン(Thamrin)**といったビジネス街では、高層ビルが立ち並び、警備員が常駐しているエリアも多いため、昼間はかなり安全です。また、高級ショッピングモールやオフィスビルの周辺では、警備体制がしっかりしており、不審者が入りにくい環境が整っています。

ただし、夜遅くなると雰囲気が変わるエリアもあるため、注意が必要です。


2. バイクタクシー(Gojek, Grab)の利用で安全に移動できる

ジャカルタの交通事情は、渋滞がひどいことで有名です。しかし、移動手段としてバイクタクシー(GojekやGrab)を活用すれば、安全かつスムーズに移動できることに驚かされます。

観光客が流しのタクシーを利用すると、ぼったくりに遭うリスクがありますが、アプリを使った配車サービスなら料金が明確で、評価システムもあるため安全性が高いです。また、現地の人も頻繁に利用するため、比較的安心して乗ることができます。

特に、女性の一人旅の場合は、ドライバーの評価をチェックし、安全なルートを選んで移動することがポイントです。


3. 屋台のスリや詐欺よりも、交通事故のリスクが高い

観光地でよく言われるスリや詐欺については、確かに気をつける必要がありますが、それ以上に注意すべきなのは「交通事故のリスク」です。

ジャカルタの道路はバイクや車が入り乱れ、横断歩道があっても歩行者優先ではありません。現地の人は交通ルールを熟知しており、上手に道路を渡りますが、慣れていない旅行者は車やバイクの流れを読めず、危険な目に遭うことがあるのです。

実際に現地に住む日本人の間でも「スリよりも交通事故のほうが怖い」と言われることがあり、特に歩道橋を使わずに道路を横断するのは非常に危険です。


4. 高級住宅街とローカルエリアの差が激しい

ジャカルタは、エリアごとに治安の差が大きいのも特徴です。たとえば、**クニンガン(Kuningan)やポンドック・インダー(Pondok Indah)**などの高級住宅地は、ゲート付きのコミュニティが多く、警備員もいるため非常に安全です。一方で、ローカルエリアに入ると、スラム街のような場所も点在しており、夜の一人歩きは避けたほうが無難です。

また、観光客がよく訪れる**コタ・トゥア(Kota Tua)**エリアは、昼間は歴史的な建物を楽しめるスポットですが、夜になると治安が悪化しやすいので注意が必要です。


5. モスク周辺は比較的平和な雰囲気

ジャカルタには多くのモスクがあり、その周辺は比較的平和な雰囲気が漂っています。イスラム教の影響もあり、モスク周辺では犯罪が起こりにくいというのが一般的な印象です。ただし、混雑する金曜日の礼拝時間などは、人が多くなるため、スリや置き引きには注意しましょう。


まとめ:ジャカルタの治安対策ポイント

ジャカルタはエリアによって治安が大きく異なるため、適切な対策を取れば安全に過ごせます。以下のポイントを押さえておきましょう。

昼間のビジネス街や高級住宅街は比較的安全
移動はGojekやGrabなどの配車アプリを活用
スリや詐欺よりも交通事故に注意
夜遅い時間のローカルエリアの一人歩きは避ける
モスク周辺は平和だが、人混みでは警戒を怠らない

ジャカルタは活気あふれる都市ですが、治安の特徴を理解し、適切に行動することで、安全に楽しむことができます。

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